半導体装置 搬出作業 20160601Case Studies
クリーンルーム構内装置 搬出作業
精密機械・美術品・楽器・高級家具と様々なジャンルからお問い合わせをいただいた中の事例をご紹介いたします。
ご依頼主様の情報
- 依頼元 独立行政法人様
- 住 所 神奈川県
- 業 種 研究施設
- 背 景 日頃から定期的にご依頼を受けているメーカー様の案件
どんな搬出をしたの??
搬出する製品情報
- 商品名 半導体装置一式
- サイズ 1700×700×2200㎜他
- 重 量 1200kg他
- 数 量 1台他
搬出する条件
- 搬出方法 重量台車及び自走
- 搬出場所 神奈川県横浜市
- 搬出指示 クリーンルーム内で養生を実施し、トラックまで移動
- 特殊条件 特になし
搬出での注意点・工夫・提案
独立行政法人様より、研究施設の中にあるクリーンルーム内に設置している装置を別の施設へ移動してほしいとご依頼を受けました。
クリーンルームでの作業はいくつか注意事項があります。今回は一部ご紹介いたします。
- 搬出入するクリーンルームの洗浄度クラスを確認。
- 搬出入前の前室と一般環境での構内のルールについて。
- 一般器材で使用するハンドリフトや重量台車はクリーンルームでも使用できる材質でまとめる。
- 髪の毛や埃がクリーンルーム内に入らないようクリーンスーツを着用する。
他にも注意事項は多くある環境下で作業をする必要がありますが、各施設や会社様の方針などにより、条件が常に変わってくるので、事前の打ち合わせが重要になります。
今回のお客様の場合は既に製品が静電防止のエアキャップで梱包して頂いている状態で重量台車を用意するだけで問題なく、搬出口までの移動はクリアできました。搬出口で一般区画で待機している作業員に製品を引き渡し、車両へ積込。
ここで注意するポイントは通常のエアキャップは半透明の白が一般的ですが、静電仕様のエアキャップは青かピンクが一般的です。その為、製品の危険部位や破損しやすいポイントを事前にマジックなどで分かるようにしないと荷締めの際、破損させてしまうリスクがあります。
また、半導体に関連する装置ということもあり、振動を与えたくない装置が多く、トラックはエアサス指定が必須。今回の荷量は4tエアサス車2台分の荷量になりましたが、搬出は無事に完了。翌日関西の別施設へ輸送いたしました。
まとめ
- クリーンルーム内での注意事項は多く、事前打ち合わせが必須
- クリーンルーム内と一般区画での作業員は別々に用意
- エアキャップが一般の白ではない為、マジックで事前に注意ポイントを表示
- 振動を与えたくない装置が多く、エアサス指定が必須。