測定装置 搬出作業 20190405Case Studies
落下試験機 搬出作業
精密機械・美術品・楽器・高級家具と様々なジャンルからお問い合わせをいただいた中の事例をご紹介いたします。
ご依頼主様の情報
- 依頼元 包装設計会社
- 住 所 東京都
- 業 種 設計加工
- 背 景 日頃から包装設計でお世話になっている協力会社より依頼を受ける
どんな搬出をしたの??
搬出する製品情報
- 商品名 落下試験機及び重量棚
- サイズ 500×600×2400㎜他
- 重 量 250kg他
- 数 量 1台他
搬出する条件
- 搬出方法 人力による人海戦術
- 搬出場所 東京都江東区
- 搬出指示 武蔵通商にお任せ
- 特殊条件 特になし
搬出での注意点・工夫・提案
日頃、包装設計でお付き合いのある設計加工会社様より、拠点移転による試験機や重量棚の搬出作業のご依頼をいただきました。
包装設計の打ち合わせを行う際、現地調査を行い、落下試験機のサイズや重量感、通路の幅や搬出口の大きさなどを含めた搬出経路を確認。搬出口の高さが低く、落下試験機を台座と本体の2パーツに分けて搬出する必要があると判断しました。しかし、今回の落下試験機は外国製で日本で浸透している㎜表記ではなく、インチのボルトで台座と本体部分が固定。更に台座はインチのアンカーで床と固定されていたため、工具を取り寄せる必要がありました。
作業日程までに時間はありましたが、事前に準備する工具が多く、作業実施日の1週間前まで何度か足を運び入念に工具の準備を行い当日の作業に着手いたしました。
作業手順
- まず落下試験機に付随しているエアホースや配線などを取り外し、用意した段ボールに納める
- 本体の可動部を予め紐や特殊なテープで固定する
- アンカーを外すと傾く危険性があるので、本体と台座のジョイントを緩める
- ジョイントを全て外す前に床に台座を固定しているアンカーを一部取り外す
- 本体を何名かで支え、ジョイント部分を完全に外す
- 台座を固定している残りのアンカーボルトを全て外す。
- 予め倒す方向を決めていた落下試験機本体を支えながら徐々に倒していく
- 事前に用意した緩衝材付きの受け台の上に落下試験機本体を置く
- 何名かで持ち上げ、人力で車両まで移動
- 車両の荷台に受け台を設置し、落下試験機を再度置き、ラッシングで動かないように捕縛
落下試験機は可動部が多く、事前に準備した緩衝材の受け材で動かなくする方法や配線類が絡まないようにテープで固定するなどの搬出時に支障が出ないよう、工夫いたしました。事前に準備をすることでできる限りのリスクを回避した搬出作業で無事に作業を完了することができました。
まとめ
- 海外製の場合、インチサイズのボルトやアンカーを使用しているケースがある
- 事前に調査することでリスクを回避した搬出方法を実現
- 本体と台座のバランスを考えてジョイントやアンカーを外していく必要がある
- 倒した時に必要な受け材があることで作業を円滑に行った