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2022.11.4

【保存版】トラックのエアサスとは?使い方やメリット・デメリットも解説!

みなさんは乗用車やトラックの装備である「エアサス」というものを聞いたことはありますでしょうか。 普段は目に見えない装備ですが、安全安心なトラック輸送を支える重要なパーツであります。 そこで本稿ではトラックの「エアサス」についてその構造や使い方、メリット・デメリットについて詳しくご紹介します。  

エアサスとは?

エアサスとは、エアサスペンションの略称で、圧縮空気の弾力性を利用したばね装置です。 1990年代にバリアフリー対策仕様のノンステップバスなどに採用されたのをきっかけに広がり始めました。 空気によって車体を支えることで、衝撃をより吸収することができるだけでなく、 サスペンション部分に送る空気量を調整することでボタン操作で車高を上げ下げして自由に調整することが可能なのが特徴です。 トラックにおいては、高い衝撃吸収性を誇るため、輸送品質の向上が期待できます。 現在はバスやトラックだけでなく乗用車のカスタムパーツとしても人気があります。  

サスペンションとは?

そもそもサスペンションとは運転手や貨物に伝わる衝撃を抑える役割を持つパーツを指し、タイヤの水平位置が大きくずれてしまうことがないように調整することが出来る機構です。 乗用車などに取り付ける場合など、一般的にはボディとタイヤの間に計4つあるものですが、 より大きなトラックの場合は、運転席があるキャブと荷台で別々にサスペンションが設置されていることが多いです。 トラックのサスペンションは今まで「板バネ」と呼ばれる「リーフ式サスペンション」が一般的でした。 これは鉄、鋼の板状のバネが何重にも重ねられており、それによって衝撃を吸収するという非常にシンプルな構造のサスペンションで、 安価かつ丈夫なため長年トラック輸送を支え、現在でも高いシェアを誇ります。 そんなリーフ式に入れ替わるようにシェアを伸ばしているのがエアサスペンションになります。

エアサスの構造

エアサスは、金属でできているバネの代わりにゴム製のエアバッグが備わっており、圧縮空気の弾力性によって車高を上下させたり、衝撃を吸収したりします。 サスペンション部品のほかに空気を圧縮するコンプレッサーや空気を貯める耐圧タンク、空気量を調整するバルブ、それらの制御装置が必要になります。 エアサスはエアバッグの空気圧によってバネとしての反発力を調整するため、車高を上げている状態、つまり空気圧の高い状態では衝撃減衰力が落ちてしまいます。 近年では車高とショックアブソーバーの衝撃減衰力のバランスを調整する機能を備えるなど非常に複雑な機構となっています。

メリットとデメリット

前述の通り、従来の金属ばねより高機能であることは間違いないのですが、エアサスの導入にはメリットとデメリットがあります。

エアサスのメリット

・高い振動吸収性 金属ばねでは抑えることが出来ないような微細な振動も吸収することが出来ます。そのため、医療用機器や光学機器など振動に弱い物の輸送が可能なほか、トラック自体の寿命を延ばすことにもつながります。 ・車両の軽量化&耐久性向上 金属のスプリングを排除することで車輌自体の軽量化を図ることが出来ます。また鉄と違い、腐食しにくいため雪道などでも安心して走行できます。

エアサスのデメリット

・高いコスト 価格の高さは導入する上で一番のデメリットになります。エアサスは導入費だけでなく、維持費も非常にかかるのが特徴です。 ・メンテナンスが大変 エアサスはその非常に複雑な機構によって修理やメンテナンスに手間が掛かります。交換が必要な部品も多いため定期的な点検も必要になります。

エアサスの使い方

非常に複雑な機構をしているエアサスですが、バルブの電子制御によってその使い方は明快です。また空気圧や車高値なども簡単に確認することが出来ます。 エアサスの使い方として具体的に考えられるケースは、
  • 天井や間口が低い時に車高を下げることでウィングの開閉をより大きく開くことが出来る。
  • 高床になっている倉庫などに車高を調整して合わせることが出来る。その調整も車高記憶機能によってよりスムーズに。
  • 急傾斜の坂道でも車高を上げることでトラックの腹部を地面に擦らない。
などが考えられ、状況に応じて柔軟に活用することが出来ます。

まとめ

  • 高い衝撃吸収性を誇るため、輸送品質の向上が期待できる!
  • 状況に応じて様々な使い方が出来る!
  • 導入費や維持費が高く、メンテナンスが大変!
武蔵通商株式会社では、2トンから13トンまでのエアサス搭載車両を複数保有しており、精密機器や美術品、楽器などあらゆるケースに対応することが出来ます。 特にエアサス搭載2トン車は特注オーダー車であり、これを保有・運用している運送会社は限られています。 武蔵通商株式会社のホームページを見る  
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